ネイサンNemesis への思い

 

ネメシスの別角度動画です。足元の他、手首、指の可動範囲がよく見えます。

 

 

ネイサンの手はよく動いて何本もあるように見えるから、千手観音さまみたいだなあ、といつも思います。 3つ目のルッツジャンプを降りたあとの素早いステップ、流れが好きです。

 

スケート協会による試合直後インタビューです。1:21くらいからです。

 

 

翻訳です

ハイ、ネイサン・チェンです。シニアB大会、ソルトレイクシティで今ショートプログラムの演技を終えたところです。自分ではよかったと思ってます。ホームタウンで声援を受けながら滑ることができて素晴らしい気持ちですね。後半にFクワドのコンボをいれたのは初めてで、自分にとって大きなことです。スケートアメリカではルッツとフリップ両方(のクワド)を入れたいです。これからどうなるか様子をみるけど、今シーズンとスーパーにエキサイテッドです!

(ちょっとくだいて訳してみました)

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ネイサンの「ハイ、ネイサン・チェンです」を聞くといつもテンションが上がり、幸せ度数が一気に上がります。

ところで、ネメシスというプログラムはネイサン自身の選曲ではなく、他の人からの(おそらくシェイリーボーン振付師)からの提案です。

Salt Lake Tribune 誌によれば、最初に呈示されたときには「どうかな」という感想だったそうです。ちょっと濃すぎないかな、モダンすぎないかな、と。でも、後からベストパフォーマンス、ベストプログラムと評価されるものも大抵最初はピンと来ないそうです。

“Initially, he wasn’t too hot on the song choice.”

” I thought maybe a little intense, a little bit too, in a sense, modern”

“The best pieces and best programs are the ones I’m not sold at the beginning.”

Salt Lake Tribune 誌はそのあと
With his parents in the crowd, seated on the same bleachers where they sat watching him slip and slide as a kid in those early days in skates, Chen said he was able to take time to himself and let it sink in. It was a moment he wouldn’t let zip by unnoticed. と結んでいます。

両親がネイサンが子供のころ滑ったり転んだりするのを見てた同じ観客席に座っているのを見守りながら、ネイサンはじっくりと焦らず、自分のものになるのを待てる、と話しています。そのような一瞬を大切に、見逃さないようにしたということでしょうね。Zip とは目にとまらないくらい速く動く、走る、飛ぶ、という意味です。フィギュアスケートの選手を表現するのに素晴らしい表現ですね。

ネイサンがインスタで衝撃のピアノ発表をした後、本人から、「他の人から提案されたんだけど、今はすごく気に入っていて、楽しんでいるんだ」ってメッセージをいただいたことがあります。
先日記事にした別のインタビューでも「このプログラムを演じることをとても楽しんでいますし、キャラクターの中に入っていけていると感じています」と答えています。
(ただ、ネメシスは、かなりdeep な失恋の歌で「この俺を足蹴にして、あとでバチがあたるからな」って感じの歌詞で、ネイサンとそのキャラクター全然かぶらないんですが。)

ネメシスは、これまでみたどの選手の新SP発表よりもかっこいい!って私はそう思っています。

Salt Lake Tribune 誌の記事はこちらです。ー>

Salt Lake Tribune 誌の記事

次回は、icenetworkハーシュ記者のフリー試合後のレポートを中心に、気になるアーロン目撃情報、中国系アメリカ人のネイサンにとっての意味みたいなことについて調べて書いてみたいと思います。よろしくお願いします。

 

 

 

2件のコメント

  1. いつも多くの情報をありがとうございます。こちらのアングルからとてもよく見えますね。千手観音像のようとはまさに。進む方向、トウの先、指先、登頂、それぞれの先の先にまで糸が放たれ残像化され、リンクに漂ってるかのよう。こんなに魅力的でかつ洗練された印象も残るプロ。本当にどうにかなりそうです。罪ですw。

    1. コメントどうもありがとうございます。「進む方向、トウの先、指先、登頂、それぞれの先の先にまで糸が放たれ残像化され、リンクに漂ってるかのよう」 まさに、ですね。そういう風に表現できるcottaさん、すごいです。
      ネイサンの表現って、振付師が教えてできるものを超えていると思います。氷の外では自分をすすんでアピールすることはないけど、うちにある何かが、氷の外では鮮烈な形で発散されるというか。

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