地元のカンサス・シティ・スター紙が、全米の試合直前に行ったインタビュー。
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((クワドジャンプを跳ぶ上で)精神的、⾁体的に要求されるものについて教えてください。)
クワドジャンプを跳ぶ上で⼀番⼤きなことは、怖がらない、恐れないように気持ちを持っていくことだと思います。新しいクワドを試みることは丘に登るようなものですが、一度越えてしまうとあとは精神的には楽になります。もちろんプログラムの中で何回もやることは、精神的、⾝体的にも⼤変なエネルギーを使いますが、それもスケートの楽しみの⼀つです。
(こうした新しいことに挑戦をするうえで、ご⾃⾝でフィギュアスケートというスポーツの発展に貢献しているという意識はありますか。)
はい。進化しようとするあらゆるものの⼀部の人間です。誰でも人は⾃分がどこまでいけるのかを探り、自分の限界を推し進めようとします。それが僕の場合はジャンプを跳ぶことになのですが、それがこのスポーツの発展に役⽴つことだろうと思っています。
(スケートをする原動⼒となっているのは何ですか。楽しいから、または、五輪に⾏かなくては、と思うからですか。)
五輪に⾏くことは、ほとんどすべてのアスリートが望み、⼀番⼤きな原動⼒となっていると思いますし、アスリートであれば五輪に⾏く可能性があります。それと同時に、⾃分のやっていることが好きでなければ、毎⽇練習を乗り切ることなどできないでしょう。だから好きというのも原動⼒ですね。
(例えば1964年以来初の—とか⾔われたりして、重荷に感じたりしますか。それとも、名誉に思うのでしょうか。)
神経質になったり、プレッシャーも感じることもありますが、まさにそうしたことが⾃分の⽬標であり、そのためにこれまで頑張ってきていることでもあるのですから、恐れるのではなく、そうした⽬標に向かって頑張って、楽しみあんまり考えすぎないようにしていますね。ですので、はい、⼈から初の—と⾔われるのは名誉に感じます。
(カンサスシティで、どこかに出かけましたか。)
ほとんどホテルと会場で過ごしていますが、ここでは皆さんバーベキューの話をよくされるので、Jack Stack というバーベキューのお店に⾏きました。美味しかったです。
http://www.kansascity.com/sports/spt-columns-blogs/vahe-gregorian/article127773044.html
JANUARY 20, 2017 4:02 PM
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フィギュアスケートへの貢献、という大上段な質問をされて、「誰もが自分の可能性の限界に挑戦しようとする」と答え、それから「僕の場合は」というように、一般的な言い方から次に自分のことについて話すのが、自分を抑制しながら話すことを知っているなあ、といつもながら感心してしまいました。バーベキューのお店がお気に入りのようですね。いっぱい食べて、もっともっと丈夫になって欲しいなあ。