STARS ON ICE 2018に行ってきました。 Seattle -PART 1

こんにちは!やっと週末、いい天気ですね。

スポケーン編、まだ途中だったんですが、あまり丁寧にやっていくと、最後のポートランドまで辿り着くのは来年の夏になってしまいそうなので(^^:)、少しとばしてシアトル編を始めます。

スポケーン、ワシントン州の初めての街、いい街でした。

ホテルから空港までのタクシーの運転手さんも、ほんわか陽気でいい人。またいつか訪れたい街です。
空港に着くと、ロイヤルウェディングの日だったからか、アラスカ航空のお姉さんもティアラをつけていたりしてました。

 

 

ほどなくシアトルのSeaTac Airportに到着。今回の旅の目標は「大切なものを失くさない」だったので、慌てないで深呼吸し、手荷物に気をつけながら、それでもキョロキョロ歩いてたら案内係のボランティアのような婦人が早速来てくれて、何か困っていることはないか、訊ねてくれました。シアトルで泊まる予定のスペースニードル近辺にあるAirbnbの住所が書いてある紙を見せると、首を傾げ、それでも地図にボールペンで道筋を書いてくれました。

空港の駅から、リンク・ライトレールの乗り場まで歩き、ワシントン大学方面までいきます。

 

快適な電車でした。ラップトップぱちぱち叩いてる学生も多く、シアトルって大きな都市なんだなあ、と薄々気づき始めました。なんとくなく、昔住んでいたサンフランシスコを思い出します。

Westlakeというダウンタウンのある駅で降ります。繁華街でした。シアトルのショーは夕方の7時からで、着いたのは2時ごろでだいぶ時間がありました。「Pike Place Market でチャウダーでも食べれば」という日本にいる家族からのメッセージがちょうど届いたので、そうしようと数ブロック歩きましたが、荷物が重い上に坂が急で、マーケットを前にして、断念。坂の途中のアイスクリーム屋さんの店先で腰を降ろして、観光客や大きな犬が通り過ぎるのを見てました。

Pike Place Market 近くの通りにいた犬休憩してから、また坂を登って大通りに出てバス停へ。バス停にはホームレスも見かけました。夏だから悲惨な気持ちにはあまりならなかったけれど、ああアメリカだなって感じました。最近ニュースでシアトルは全米でもホームレスが最も多い都市の一つだと報道されてました。気候が好いのも理由でしょうかね。マンハッタンの14th ストリートによく似ています。

都会だけあって公共交通機関は発達して、バスもなん経路もあります。ニューヨークに住んでいたときはバス、地下鉄を駆使して生活していたので勘は働きます。宿の近くまで行ってくれるバスに乗りました。

そこまではよかったんですけれど。

静かな高級住宅街にある、そのAirbnbの宿。グーグルマップで辿り着き、約束の時間にブザーを押しても全く人が出てくる気配もない。玄関には蝿も飛んでいるし、大丈夫なんだろうかと不安な気持ちに。。。

しばらく階段のところに座って思案したあと、意を決してAirbnbのオーナーに電話。すると「そこに住んでいる訳ではないので直接あなたに会うことはできない。そばにある箱の中にある黒いロックがあるからこれから教える番号にを合わせて」と。
なんだ、そうそういう取り決めだったのか。出発前にばたばたしてたからそういう情報も見逃してしまっていました。危なかったです^^:

とりあえず、部屋の中へ。写真で見たよりはちょっと暗めの部屋だったけど、とにかく無事に着きました。

それから、シャワーを浴びて、お茶を飲んで、いざ、会場へ。途中、歩いている人に道を聞いたら「Seattle Center?歩いてすぐそこだよ」と。なるほど数ブロック歩くと、緑がいっぱいの公園みたいなところに着きました。

 

ここが会場になるKey ArenaのあるSeattle Centerの敷地です。

素敵な郊外の中にあるアイスリンク。今まで観てきたアメリカのアイスリンクの中でも最も環境がいいと思います。
この会場では、ワシントン在住のフォロワーさんと会う約束があり、その時間までに施設内のフードコートに入ってタコスを食べて休憩しました。

 

いよいよ、開場。「前置きが長い」!って圧力を感じながらここまで書きました(汗)

 

 

 

 

今日はショートサイド!

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旅の途中に考えていたことを少し。

ネイサンを最初に観たのは2012年くらいのサンノゼ全米で、本格的に意識して応援し始めたのは2016年のセントポール全米でした。表彰式も終わり、周回で回ってきたネイサンに「おめでとう」と初めて声をかけたところ、眼光鋭い角刈りの少年が、実はとっても柔らかい恥ずかしそうな笑い方をするのを知りました。

「誰がシニアワールドに行くかな」とそわそわしていたら、ハーシュ記者がいつもの通りフライング気味に、アダム・アーロン・ネイサン(順位どおり)での代表派遣をリーク。「ジュニア・シニア両代表おめでとう」ってホッとして、さあこれからエキシビジョンを楽しもう!と開始を楽しみに待っていました。

やがて会場のスクリーンに彼の横顔が映し出され、4クワドを跳んだことを讃える紹介アナウンス。とても幼い横顔で、ふっと照れたように唇が緩み、それを観ていた後ろの席の女性が So cute と呟やいてました。

演技開始、30秒もなかったかな、そのクワドジャンプを降りたんですが、何かぐにゃっと身体がして、腿の付け根を押さえてました。しばらく立ったまま動かなくなって、うずくまって、その後運ばれていました。目の前でした。

会場がシーンとなって。さっきの後ろの席の女性の呟きが ”Poor boy”とため息に変わりました。

エキシビションはその後も続行されましたが、頭が空白で何も覚えていません。夜、1人帰り道、路面電車の線路に沿ってホテルまで歩きました。夢のように楽しかった全米もおしまい、Dream is Over だな、ってそう心の中で、呟いてました。

ありから2年半年、そう、それしか経っていないんだ!
誰が今のネイサンチェンを想像できたんだろう。

 

“I’m terrified of losing you,” I finally said. “And sometimes I hate you for it.”

(今日読んだNYタイムズのModern Loveっていうシリーズコラムのエッセイの中にそんなくだりがあり、なんかわかる。記事はこちらです。  )

今はツイッターやブログを開ければネイサンにまつわる情報やファンの呟きが迸るように流れてきますよね。世界、特に日本での彼の人気はとどまるところを知らない。特に来日するたびに倍々ゲームで人気は加速していくように思えます。

それだけの実力と華を備えている選手だから、それに何より本人の努力の結果なのだから、自然なことなんだとも思ってます。

そうわかっていても、寂しい。
多分これは彼を古くから応援している人が多かれ少なかれ共通して抱いている感情だと思います。理不尽であると知りながらも、どうしようもない。

寂しいだけではなくて、ついていけない。いろんな意味で。

彼はこの先、5年いや10年活躍し、日本にも来ると思う。その情報を全部フォローするために時間や、観戦のためにお金を使っていいのだろうか。なんのためにこれまで勉強して頑張って生きてきたんだろうと、SOI中も、帰国後も考えていました。
特に求職活動で苦労していたこの半年くらいはずっとそれを考えていた気がします。

5年、10年彼が成長する過程で自分も幸せになる方法を探していたい、成長したい。
そのためには自分に無理のないタイミングで記事を読んだり、本人や周囲が発してくれる情報を咀嚼して、こういうところに書いたりしたい。

更新している自分自身が楽しみたい。

応援する側もされる側も、Win Winでありたい。

それが私の今の気持ち、かな。

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ヴィンセントくんの明るいTake Me Onをみておしまいです。

こういうプロもすごく似合いますね。

 

 

それでは、また来週!見てくださってありがとうございます。

 

 

 

2件のコメント

  1. fanfanさんのブログを初めて読みました。
    昔からのネイサンのファンの方は、嫌な顔?せずに、私のような新参者を受け止めてくれたけれど、本当は寂しさみたいなものを感じてはいないのかな?とずっと思っていました。
    ネイサンのことをよく知らなくても、スケートの美しさやルックスからネイサンはこれからもどんどん人気が出ることでしょう。
    けれどそういう一時的なファンではなく、そのスケーターのファンになったからこそ、自分も成長したなと思えるようなファンでありたいと思います。
    恐縮ながら私の話をさせて貰えれば、今はネイサンの持つ若いエネルギーのようなものに強く支えられています。
    そうでないと、どんどん深い暗闇に沈んで行きそうなのです。
    ネイサンの言葉を理解したいから、英語を勉強しよう!とか、そんな風に前向きになれたらいいなと思っています。
    fanfanさんのことは、以前、他に選手を応援している時から、twitterなどで知っていました。
    情報を貰えるからということよりも、私の知らない経験や考えを持っている方なのだろうと思い、とても興味を持ちました。ですから、twitterでフォローして頂いた時には本当に嬉しいかったです。
    自分に出来ることやこの先の人生をワクワクしながら生きていく為にどうすればいいのか‥。今は暗く長いトンネルの中に入ってしまった気持ちですが、きっと何かを見つける日が来ると信じて、頑張っていこうと思います。
    すみません。つい、長々と書いてしまいました。
    でも、こうして fanfanさんが見てきた景色や考えをtwitterやブログを通して見ることが出来たら、私の小さな世界も広がるような気がします。
    またブログの更新を楽しみにしています。
    最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

  2. ネイナさん、コメントとても感謝しております。

    今朝私の住んでいる地区で大きな地震がありました。被害は最小限だったんですが、電車も止まってしまい、宙に浮いたような、今不思議な感覚です。これまで日本では大勢の方が地震の被害にあい、その経験はどのようなものだったのか、自分の想像力の乏しさ故にわからなかったけれど、今朝、ああ、地震ってこういう風に突然に来るんだ、なにか大きな自然の力が降りてきて、その前にはなすすべもないんだなと感じました。そして、これでthe endなのかな、一瞬そんな感覚に見舞われました。

    「どんどん深い暗闇に沈んで行きそう」って、それわかります。
    私がそうでしたから、というか、過去形にするのは間違っています。今でも浮かび上がってもちょっとの隙に、深い暗闇に落ちてしまいます。刹那的な思いにかられ、今朝の 「これでthe endなのかな」っていう感覚も、その現れなんじゃないかな。

    ネイナさんにとって、それをくい止めるのが、ネイサンという若いエネルギーの存在なのですね。だとしたら、今ネイナさんが彼の情報を渇望するのは、ごく自然なことだと思います。

    「自分に出来ることやこの先の人生をワクワクしながら生きていく為にどうすればいいのか」
    こうしたことをこちらに書き込んでくださったことにとても感謝します。
    そう思って毎日生きていらっしゃる方は少なからずいらっしゃるだろうし、こちらを覗いてくださるかたの中にも、そのワクワクしながら生きるための方法を模索しているひととがいらっしゃるんじゃないかと思っています。生きるのって大変、って私は思う。

    私の場合、多分、年齢的なことと、紆余曲折的なこれまでの流れから、ネイサンよりももうちょっと年上のアダム・リッポン選手やアシュリーの言葉の方に近いんです。彼らの方が失敗の数が多いぶん、這い上がってきたときのその言葉に救われてきました。笑っちゃうかもしれませんが、初対面のひとにあって面接を受けるときも、「私はアシュリー」とか思って顎をあげたり、朝起きて、I am Adam Rippon, I am a diamond (以前ネイサンがアダムのこと、Adam is a diamond って言ってたんですよ)ってちょっと思い出したりしてみて元気を出そうとしています。

    何も結論の出ない文章ですみません。こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございます。

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