Carry On Rachael

がんばれレイチェル その3 / Carry On Rachael No3

全米後、五輪前にまとめた記事です。

みなさまこんにちは。いよいよ五輪が始まりますね!

全米後、学校に戻ったら

レイチェルフラット選手が、全米選手権で優勝した翌週の火曜日、学校に戻るとCheyenne Mountain High Schoolの生徒全員出席して体育館みたいなところで祝賀会が催された様子。

ジーンズ姿で登場したレイチェル。結構小柄。

試合前は堂々と見える彼女も、大勢の人前で話すのは試合以上のプレッシャーを感じるそうです。膝がガクガクしていたらしいです。

“I’m sure you’re all excited that we have a shorter classes today,” Flatt said.

「みんな嬉しいのは、このせいで授業が短くなったからでしょ。」

以下は、学校での祝賀会の様子です。

校長先生やら、地元のBroadmoorスケートクラブの会長がスピーチをしました。レイチェルの演説がつつましくて、むちゃ可愛いです。

(要約)

レイチェル:全米チャンピオンとして五輪に行くことができるというのは、とても嬉しいです。全米では二つのプログラムとも練習の成果を出すことができました。

(スクリーンに映るフリーの演技)

スケートクラブ会長:彼女は、強くて、何事にもひるまない。方法論を追求する選手であり、安定していて、そのときの課題をきちんきちんとやり遂げる。落ち着いていて、ぶれがない。常に溌剌とした演技を心がけていて、spokaneでも立派にそれをやりとげました。

レイチェル:立っているだけで、脚がガクガクします。五輪でのアメリカ代表の選手の活躍全てが楽しみです、頑張ります、応援してね!

会長:みんなでレイチェルを応援しよう。
いいかい。Go for gold, Rachael!

学校を大事にするレイチェルでも、やはり一年のうち、何週間は遠征で学校に行けないみたいですね。クラスメートは彼女がスケーターということは知っているようですが、

誰かに聞かれるまでは、スケートの話を自分からすることはないそうです。みんなから祝福されて嬉しそうです。

よかったね、レイチェル。

Savor Vancouver experience 五輪のすべての瞬間を味わう

今後の練習について

“I don’t think there’s too much work that can be done in two weeks,” Flatt said. “That’s why we’ve prepared the entire year ahead of this point. I think at this point it’s just maintaining the level of training I’ve been doing and just working on a few details to ramp up my programs more.”

「あと2週間でやれることなんてそんなにないと思う。そのために1年全体を通じてスケジュールを立ててきたのだから。この時期にやることいったら、いままでやってきているとレーニングのレベルを維持することと、プログラムの細かいところの詰めをするだけです。」

レイチェルについて、偉いなあと思ったのはここ。昔試験前になると、あたふた新しいことに手を付けよう焦っていた自分とは大違いだなあ。

バンクーバーは、両親(JodyとJim)と一緒に出かけるそうです。

一番楽しみにしているのは、2月12日に行われる開会式だそうです。彼女出席です。

以下、icenetwork.comからの記事の抜粋

“I’ve heard from a lot of the past Olympians that it’s one of the best experiences, because you really get the sense of community with your team and it’s where you feel the true sense of camaraderie.”

「これまで五輪に出た人に聞くと、一番の思い出が開会式と皆さんおっしゃります。チームUSAっていう一体感を一番強く感じるし、本当の意味での仲間意識が芽生える瞬間だと聞いています。」

メンター(師匠)である、Dorothy Hamilが彼女に与えたアドバイスは、keep a journal,
日記をつけろ、ということらしいです。

“We’ve actually talked a lot about her Olympic experience and kind of what I should expect,” Flatt said. “She’s been wonderful in that she’s told me to enjoy every moment and write everything down because you’ll want to remember.

“I think I’m going to follow through with that idea. For all I know it may be a once in a lifetime opportunity, so I’m going to savor each moment and hopefully remember them all.”

「彼女と五輪の経験についてたくさんのことを話合ってきました。どんな心構えでいるべきかについて話してくれました。 彼女が私にくれたアドバイスは、どんな瞬間も楽しみ、それを書きとめること、ということです。後になって、思い出したいという時がきっと必ず来るはずだからって。こんなことを言ってくれる彼女って、ほんと、素晴らしい人だなあと思います。

そのアドバイスに従おうと思っています。多分、このような機会は人生の中でも一回きりだから、五輪のあらゆる瞬間を味わい、出来ればそれを全部記憶にとどめたいです。」

ドロシーハミルが自伝A Skater’s Lifeを書こうとした時に、いかにオリンピックの経験の多くを忘れ去ってしまっているか驚いたそうです。

全米とは違って、五輪ではそんなに期待されていないことも、十分承知してるようです。

“Going in to the Olympics I have nothing to lose, I’m going to enjoy every moment of it and skate all out,” Flatt said.

「オリンピックに行くうえで、私には失うものは何もない。あらゆる瞬間を堪能し、思いっ切り滑る。」

Hamill, for one, has little doubt her protégé will skate well and make the most of the experience. “Rachael has a good head on her shoulders, much more so than I had,” she said. “I’m not worried about her losing focus at all.

ハミルも、自分の弟子が自分のスケートを滑り、五輪の経験から多くを学ぶことができることについては、全く心配していません。

「レイチェルは私なんかよりずっと賢い子。自分で自分を見失うなんてこと全然心配してない。」
(意訳、誤訳、妄訳はご容赦ください)

もう、空港に着いたみたいですね。あ、出発前に、スーツケースの中で、連れて行ってとせがんだ犬はこんな犬。

Okay…Fred and Ethel are sitting IN my suitcases! Hard to move two 100 pound dogs! They are forces of nature! LOL!

開会式、映るかな? 楽しみです。 日本の選手も見れるかなあ。

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追記: 星条旗をフェイスペインティングしたりと、彼女五輪をとてもエンジョイしていましたね。

がんばれレイチェル その2 / Carry On Rachael No2

 

五輪が終わっちゃて、気が抜けた気もします。 

ふと、となりに貼ってあるツイッターで、レイチェルが、
my favorite pre-Olympic moments(五輪前のお気に入りの瞬間)ってつぶやいているから何かと見てみました。 

New York CityのRockefeller Plazaで、リュージュの体験? 

 

 

NBCを見てみる

 

  

長野五輪で、リュージュ銀メダリストのGordy Sheerがなんかとってもいい味だしています。
(かなりツボかも・・・) 

同じく、Rockefeller Plazaの野外リンクで滑るレイチェルです。全米1週間前の映像。 

スクール水着みたいな衣装で、風邪ひきそう・・・。元気だなあ 

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TODAYという、日本でいったら「おはよう日本」みたいな毎朝やっているテレビで放映された映像です。小雪の舞う、ニューヨークのロックフェラー野外リンクで、全米1週間くらい前に元気に踊ってくれています。 

 

TODAYを見る 

(念のためにリンクもつけておきます。)http://www.msnbc.msn.com/id/26184891/vp/18424824#34765532 

翻訳 

Q (Matt Lauer) : おはよう。17歳とお聞きしました。初めてのオリンピックに挑戦ですね。オリンピックってあなたにとってどんな意味?
すごい大きな意味です。
嬉しくて楽しくて、全米も、もうワクワク。そのあと、オリンピックの代表に選ばれたらいいなあ。
今まで一生けん命練習してきたので、後はそれをやるだけ!
 

Q:  全米直前ですが、もう覚悟はどうですか。
いつもやっていること、練習してきたことを試合に出せるように、集中するだけです。
なにより滑るってことを、思い切って楽しんでやりたい、それだけです。
 

Q: 4歳からスケートを楽しんできて、学校生活とスケートこの両立は大変じゃないですか。
ええ、そうです。時間管理はとっても重要なスキルですけど、
だんだん上手になってきたと思うんです。この一年はうまくいったなあ、もっとうまくなれたらいいなあ。
 

Q: ドロシーハミルがメンターですね。私も彼女がオリンピックに行く前、同じ高校に通っていたんですよ。
いろいろ役立つことを言ってくれるのではないでしょうか。
はい。彼女は人生経験が豊かな女性で、この一年、彼女にはほんとに励まされました。
彼女にこれまで見ていただいて、ほんと、よかったです。
 

Q: 来年の幸運を祈ります。今日はこれからあなたの演技を見せてもらえるんですよね。
はい! 

大事な試合前というのに、レイチェル、風邪ひかなかったのかな。 若いなあ。 

このTODAYの画面の横をスクロールしていくと、小さな画面のところに、Evan Lysacekの映像もあります。やっぱり、スケアメ後、全米前のロックフェラーリンクの映像です。
Brian Anthony Boitanoがアメリカに金メダルを持って帰ったときは、エバンはまだ2歳。今こうして、最強のアメリカ男子スケーターの中で、ともに金メダルを目指してがんばって行けるのはとっても嬉しいと言っております。応援のバナーも有り難いと言っております。
白い野外リンクで観る黒い火の鳥もいいですね。 

次回は全米後、学校に戻ったレイチェルについてです。 よろしくお願いします。 

 

がんばれレイチェル その1/ Carry On Rachael No1

 

今年の全米前に作ってみた記事です!

  

 

今年、3回目の挑戦で、やっと全米チャンプになれたレイチェルの応援シリーズその1です。日本では、注目度はミライちゃんが圧倒的ですが、チャーミングな選手なので、みなさんも応援してくださったら嬉しいです。 

1回目は、NBCによる学校とスケートの両立に奮闘する彼女とその家族の生活についての映像です。今回アメリカ在住のかたによい素材を探していただきました。どうもありがとうございます! 

 

(翻訳) 

これから、木曜日に行われた女子のショートプログラムを振り返ってみましょう。トップ10の最初の選手は、レイチェルフラット選手です。アメリカ女子選手のなかでは、彼女はもっとも安定した成績を治めている選手です。昨年、おととしと二年連続、全米2位の成績を収めました。ただ、オリンピックのアメリカ代表となることは、彼女が持っている多くのプライオリティのうちの一つにすぎません。特に、高校最終学年の彼女にとっては。 

(岩の映像)  すべてのことを全部一緒にやってバランスを維持しようとすることは容易なことではありませんし、誰もそうだと思います。自分は、一つのことをその時その時に集中してやる、ということが得意です。あそこに見える岩。あれが、私にとって、「安定性」ということのシンボルかな。性格としては、前向きで頑張りタイプ、なのかなと思うのですが、なかなか、毎日前に進めるわけではないですねぇ。ただ、なんとかそうありたいと思います。 うふふ。  

(Cheyenne Mountain High Schoolにて)  今年必ず高校を卒業したいです。 6時30分からAP(飛び級)英語、物理、解析学、フランス語の授業を受けています。実際やってみると結構しんどいですね。なんとか全てをこなそうとして、ストレスが溜めこまないようにするのも、難しいですね。誰もこんなスケジュールは立てないだろうし、自分でも、ときどき「あれ?なにやってんだかなぁ」なんて思っちゃうことがあります。
 
(トム・ ザクラジェックコーチ)  彼女にとって一番の課題は、その完璧主義的なところをどうするかです。毎回、完璧な演技をしようといますが、ときに熱心さの度が過ぎることもあります。私としては、なんとかその彼女がバランスを保つことができるように手助けをしたいです。プログラムは修正していますが、まだその完全版を見せてはいません。全米までには、必ず最高のものになっているでしょう。彼女は1番になるはずです。だって、彼女は実際全米女子で一番の選手ですから。 

(レイチェルの両親) 私たちにとっても、常にどうやって均衡を保っていくのか、等式の右と左のバランスをどう保つかが課題です。ジュディも私も、お互い話し合って忘れないよう心がけていることは、どんなに頑張っても、娘も完璧ではなく、1日24時間、1週間7日という、他の誰もと同じ限られた時間しか持っていないというこです。 

犬、でっかいですねえ。レイチェルの父がむぎゅっと娘を抱き締めてチューしているのが印象的です。  翻訳では「ハード」=大変、容易じゃない、困難としか訳しようがなかったのですが、本人の顔を見るとそんな悲壮感はないです。なんかこのあたり、上手な訳しかたをアドバイスいただけたら嬉しいです。 

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その他、地元のデンバーポストという新聞にも、Colorado Springs teen figure skater balances Olympic hopes, scholarly dreams(コロラドスプリングのティーンエイジャー・スケーター、オリンピックの希望と学者の夢の両立)という記事が掲載されました。     

work-hard, play-hard 

レイチェルがアプライしたのはUniversity of Denver, UCLA, Stanford, Princeton, Duke, Harvard, Yale, Johns Hopkins and Dartmouthの9校。多いですね。Bを1個もとったことがない、つまり全Aらしいので、まあどこか受かるでしょう。文武両道、頑張れレイチェル! 

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最後にやっぱり観たくなる、この映像の続き。「陽気ではじけた自分の性格がよく出ていて、大好きなプログラム」「みんなも一緒に踊って欲しい!」(by レイチェル) 

 

sing sing sing 

 

もっちゃりだけど可愛いレイチェル、よろしく応援お願いします。 

次回は、雪の中ロックフェラーセンターの野外リンクで踊るレイチェルをお届けします!