レイチェル、今季は欠場

 

みなさまもすでにご存知かと思われますが、レイチェルは脚の怪我がまたぶり返し、今季は全米を含め試合をすべて欠場することになりました。

多分に練習不足ということもあって、今年のスケートアメリカはたしかに精彩を欠いていたこと、ファンの私でも認めないわけにはいきません。なによりも本人がそれを一番分かっていたと思います。ですが、やはり怪我をしていたことも、思うように練習が出来なかったことの理由の一つだと思います。練習をしないで試合に臨むことなど、真面目な彼女がよしとするものではないので。

今後はどうなるのでしょうか。もちろん、ソチを目指して頑張って欲しい、という気持ちはありますが、多分それはないでしょう。

 

今年の3月、サンノゼで全米選手権のボランティアをさせていただきました。そのとき、あの夢にまでみてきたレイチェルを、ものすごく近くで、しかも、誰もいないところでじっくり接する機会がもてたのですが、憧れの人を前にして、ほんの少ししかお話もできず、いつも遠目で追っているだけの時間をすごしました。

レイチェルは、生レイチェルは、本当にプリティ。
スポーツ選手ですが、普段の私服もきちんとしてて、メイクも手を抜いていません。
人と話をするときは、相手の瞳をまっすぐ見て話す。
聡明で、誠実なお人柄、そしてそのお人形さんみたいな美しさに圧倒されて、彼女を前にするとなんだか、消えてなくなりたい、と恥ずかしくなるほどでした。

そばによくお父様とお母様がいらっしゃいました。黒のシックなコートを着たレイチェルは、いいとこのお嬢様って感じで、実際そうなのでしょう。

そんなレイチェルですが、正直あの全米を観て、彼女はもう競技は終わりにしようと、そう思っているのだろうな、と感じました。そう思った理由;

学校のほうはどうですか、と聞いたときに苦笑いをしていた(両立が難しいんだろうな、と思いました)…

キスクラでスタンフォードの帽子をかぶっていたこと …

会場でのファンとのサイン会のあと、AT&Tのスタッフとかと談笑したり記念撮影をしてるときも、なんだかさびしそうな笑顔だったこと …

フリーの火の鳥を滑った直後、観客の拍手、スタオベに感極まって泣いていたこと …

そして、

フリーが終わって、表彰式が行われている中、楽屋からたくさんのリンクに投げられたぬいぐるみの入ったビニール袋を、ひとりでしょって出て行くときの背中の様子 …

そのときに、彼女はもう一番激しい競争の前戦には戻ってこないんだろうと思いました。その後何日かたってから、他のスケートファンの人の情報で、彼女がどこかで

「全米チャンピオンにもなれたし、世界選手権も、オリンピックにも出れた。自分の選手人生に悔いなし」ってインタビューに答えている記事を教えてもらって、やっぱりな、と思ったのです。

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ここでレイチェルのことを勝手に締めくくってはいけませんね。

彼女はまだ21歳、本当にまだまだ人生、これから。あと、4回生きられる(笑)

あの若さで「社長」にまで上り詰めた人で、これからの人生も明るくて目がつぶれそうな将来が広がっているわけで。

彼女はこれからどうなっていくのだろう。

今は、怪我をゆっくり治して欲しい。そして、

シング ・シング・シングでみせてくれた、はじけるレイチェルをまた観たい!

 

 

 

 PS ひさびさに Sing Sing Singを観て、じーんときた。彼女はこんなにも溌剌とした演技のできるひと。他の誰にもこの味は出ないよ。

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