Story of Brandon Mroz

 

 

いつもこちらにコメントをくださるPOPO様が教えてくださった、icenetwork記事を翻訳しました。
表情が優しくて、でもちょっと頼りなげな感じな彼。

でも彼のほんとの姿を垣間見せてくれたような、よい記事でした。

 

 翻訳

「ブランドンの音楽の選択は彼のスケートに合っていない」とフィギュアスケート解説者Sandra Bezic(以下、サンドラ)が発言したのは先シーズンのことです。

「やりにくそうに見えた」先週そうインタビューに答えてくれました。

一方、トムコーチはムロズについて彼の父親に相談をすると、

「ブランドンの振り付けは、じゃあ、その “Bezich”にやらしてみてくれよ」といわれました。トムコーチは「親父さん、わかったよ」と答えましたが、はたと「それっていい考えかも」と思いました。 

サンドラ
「トムコーチから電話があったとき、何かしら建設的な意見を言ってさしあげなきゃ、自分の発言の意図について詳しく説明をしなくてはならないと感じました。」
「トムから自分に振付を頼むといわれたのですが、いろいろ理由があってそれはご辞退し、そのかわりに、出来る限りで助言をすることにしました。」

 サンドラ(Sandra Bezic)は、1990年代初めおそらく世界でも最もよく知られたスケートの振付師でしょう。その振付によりボイタノを見事に改造し、彼を1988年の金メダルに導きました。ここ数年は、主にテレビで解説者をしていますが、何人かのスケーターも見ており、音楽のアイディア、コンセプトの相談にのっています。

 サンドラ
「実際のステップを考えたり、ターンや回転は足りているのかなどの心配をせずに選手と関わることができるというのは、本当に贅沢なことです。

選手の考え方などについて、自由に意見をぶつけます。それがときには、今の採点システムの中にあっても、なにか新しいアプローチが生まれるきっかけとなったり、その選手の新しい一面を切り開くこともあるんです。
選手に繰り返し言っていることは、『観客は選手に単に技術的に難しいことを求めているのではなくて、心に来るものを求めているんだよ、それを忘れてはだめだよ』ということです。」

 トムとムロズと先週サンドラとのセッションはどうかと聞いてみました。

 ムロズ
「まさに金のチケットを当てたという感じでした。少しずつ言葉を交わしているのですが、出来る限りの助言をもらっています。去年、サンドラは、去年のプログラムは自分には合っていなかった、もうちょっとやりようがあるのに、と述べていました。トムコーチも僕も、彼女が自分を見てくれたらいいなあ、自分からもっと感情というものを引き出してくれたらいいな、と思っていました。」

 ムロズとトムは、最近トロントでサンドラと3日間集中的なセッションをしました。秋にもう一度トロントに行き、プログラムを練る予定です。Leonard BernsteinOn the Waterfrontを今シーズンのフリープログラムにとサンドラは推奨しています。

 ムロズ
「音楽がすごく力強いんです。Hugo Chouinard氏が編曲をしてくれました。トムコーチが要素を組み立て、ディクソン氏が振付の大枠を考え、さらにステップシークエンスを担当してくれました。サンドラからは動きと感情の表現の仕方につきアドバイスをもらいました。完全なコラボレーションです。」

「サンドラには僕についての話をちょっとして、それから、僕の家族が今まで経てきたことも話しました。 自分のスケートの中に、これまでの人生を盛り込もうとしてくれていて、それが今回のプログラムの強さと力になっていると思う。」

 2005年、ムロズの弟スペンサーと母親は車の交通事故で重傷を負いました。スペンサーは下半身不随となってしまい、現在車椅子の生活をしています。

 ムロズ
「こんな経験をしたら、いつもそれは頭から離れないよ。」
「僕の強さと性格をこのプロの中に盛り込みたい、とサンドラは言ってくれている。もっと自分色を出して欲しい、と言ってくれている。」

サンドラ
「そんなに難しいことを言っているつもりはないのです。ただ、単にキャラクターを描くのとは違う。ブランドンが、スケートを通じて、自身の人生体験を引き出すことが、カタルシス(精神浄化作用)となるのだと思う、だから『ブランドンのプログラム』と言われるようなものを演じて欲しい、と励ましています。『自分を表現する巡礼では、本当の自分をさらけ出す勇気をもって欲しい』とも。
今回の音楽が、うまくブランドンから強い感情を引き出してくれて、私自身の感じていることと、彼の描くストーリーとが重なっているのを、プログラムのなかではっきりみることができました。どうか、トムディクソンとともに、彼らしいプログラムを作って!と励ましています。」

 トム
「『ファンがブランドンに求めているのは正直さなんだ』、とサンドラは繰り返し話しています。」
「今の採点システムのなかでも、ブランドンが良さを発揮して、それが評価されるんだということを示せるよう導くことに、サンドラは興味を持っているようです。つまり、ルールどうこうではなくて、感情を表現することによって何かプラスの要素をもらえるようなればいい。今のシステムの中でも充分それは可能なんだから、とサンドラは考えているようです。」

「今回のプロの目標は他の誰もがやっていない、何かを創り出すことです。」

 ムロズはショートも新しいものにします。歌劇Barber of Sevilleであり、振付は、フリーと同じトムディクソン氏。ムロズの好きな楽器、チェロのバージョンです。

ムロズ
「まだ、完成はしていません。フリーの練習で先週は忙しかったので。でも一年を通じて、トム・ディクソンにショート、フリーも見てもらいつつアドバイスを受けることができるので、とても恵まれていると思います。」

 スケートのことはしばらくおいて、オフ・アイスの生活について聞きました。

 ムロズ
「この夏はとても順調です。スケート三昧の生活ですが、できるだけ太陽の光を浴びるようにしています。 めったに兄弟とも会えないのですが、ここにはJordan, Devin と Spencer三人兄弟全員と来ました。彼女はハワイにいます。それがちょっと残念なんですが、それでもなんとか生き延びています。」

 icenetwork の英文記事はこちら:

ところで、
Sandra Bezicって、あ、あのサンドラさんですね。
NBCのスケート番組で、タコ八郎みたいなスコットハミルトンと一緒に解説をしている女性ですね。
落ち着いた声をしていて(スコットは甲高い)、選手対するコメントに愛がこもっています。

 

 

 

こんな記事を翻訳してたら、俄然ブランドンを応援したくなっちゃいました。

今年の秋は一皮剥けるブランドンが、きっと見れるはず。

頑張れブランドン! 頑張れコロラド組!

Leave Comments

  1. ありがとうございます!!
    (ブランドンくんの記事よまなくちゃ)と思っていたところ、ふぁんふぁん様が翻訳してくださるとのことだったので、楽しみに待っていました。
    弟さんが車椅子生活になった時には(自分だけ好きなスケートをやっていていいのか)とかなり悩んだようです。
    これまでのブランドンくんは、技術的には上手いんだけど、「マネキン」と言われたりするように、何か、こう、前に出てくるものが無いと言うか。でも、今シーズンはやってくれそうですね、楽しみです。
    ライアンのかわいい弟なのでいつも気になります。
    ブランドンくんが良い演技をした後は、拍手を送りしっかり握手とハグ、思うような演技をできなく落ち込んでいたら、何かを言って笑顔にさせるライアン。本当にかわいいと思っているんだなと感じます。ブランドンくんもライアンの演技をリンクサイドで見ていたり、キスクラでライアンを迎えしっかりハグしたり。コロラド組って本当に素敵。大好き!!

    今回は本当にありがとうございます。嬉しいです!!

    コメント by POPO — 2010年7月28日 @ 11:18 PM

  2. POPO様
    こちらこそ、途中から、え、こんなことが彼にはあったんだ・・・と気づき、どうりで何か儚いというか、そう思いました。
    よい記事の紹介ありがとうございます。
    コロラド組、この秋、男女ともども充実で、期待できますね!

    コメント by ふぁんふぁん — 2010年7月28日 @ 11:31 PM

  3. […]  彼の人となり、今シーズンにのぞむうえでの意気込みについては、こちらの翻訳記事をどうぞ。 […]

    ピンバック by Go! Rachael » 中国杯 ブランドンムロズ選手銀メダル — 2010年11月7日 @ 3:36 PM

現在、コメントフォームは閉鎖中です。

この投稿へのコメントの RSS フィードこのページのトップへ